花代写真集

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花代写真集「DIM」
hanayo photobook"DIM"

通常版 /Normal Edition
3,300(税込) /3,300JPY
228×180㎜|64ページ|並製本 /228×180㎜|64 Pages|Softcover
アートディレクション 石黒景太 /Art Director Keita Ishiguro

特装版(50冊限定) /Special Edition(50 books Limited )
11,000円(税込)/11,000JPY
通常版写真集1冊(サイン入り)
実験手焼きバライタプリント1枚
プリントはお選びすることができません。
Reservation privilege: one experiment photographic paper print, three postcards

概要

この度、花代写真集『DIM』を刊行致します。
本作はモノクロ写真のみで構成されている花代の意欲作となります。
15年の歳月を経てベルリンから2010年に帰国した彼女が、日本という場所、そして日本の光に再び出会うことで生まれたモノクロームの世界。
帰国して触れた東京の街の強すぎる喧噪は、写真を始めた頃からカラーを用いてきた彼女の表現をモノクロへと導いていきました。
そこには既存の写真表現を軽やかに逸脱してきた花代の新たな試みが広がっています。
特徴的なぼやけたフレームワークにモノクロの世界が合わさり、白昼夢はより強いノスタルジーを喚起します。
日常という被写体は変わらぬものの、当初の明るくポップな作風から、幻想的で叙情的な写真へと変化を続けています。

生まれ育った東京や、訪れた街での人との出会い。その場所に堆積する時間と、刹那的な瞬間。
それらの時が手作業の銀塩プリントによって、ゆっくりと印画紙に浮かび上がってきます。
同時に、もう戻れない瞬間を留めようとする、写真の本質的な衝動を思い起こさせます。
写真を始めて、2017年には30周年を迎える花代。
写真以外にもインスタレーションやパフォーマンス、音楽など、多彩な表現活動を続けてきました。
本作『DIM』は写真による新たな挑戦でありながらも、現在の感性が美しく写し出されています。






プロフィール

現代美術家。幼い頃から写真、音楽、演劇に親しみ、19歳で大学中退後、向島で半玉(芸者の卵)修業を開始。そのエピソードはロンドンの『The Face』誌表紙を飾り、ゴルチエなどのモデルとしても活躍する。日本では一時TV,舞台などに出演、さらに歌手としてソロ活動のほか、多彩なコラボレーションも展開。秋田昌美、Kai Althoff、MayoThompson、TerreThaemlitz、daisychainsaw、Panacea、中原昌也ほか、近年では、JonathanBepler、tony conrad と舞台音楽で共演したり、bernhard willhelmのショウでライブパフォーマンス、そしてJürgen Paapeとカバーしたjoe le taxiはSoulwaxの2ManyDjsに使われ大ヒットした。並行して中学生の頃から同じカメラで自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真を撮り続けており、またこうした要素にコラージュ、パフォーマンス、音楽、立体表現を加えたインスタレーションを発表する。『花代展 ウツシ・ユメクニ』(パルコギャラリー、東京)、『Hanayo- fuck little red riding hood 』(パレ・ド・トーキョー ,Paris)などの個展、『Cities on the Move』展(ウィーン他世界各都市を巡回)、『六本木クロッシング』(森美術館、東京)などのグループ展ほか、展覧会多数。作品集に、『ハナヨメ』(新潮社)、『ドリームムムム…ブック』(リトルモア)、『hanayo』(Galerie du Jour agnès b., 河出書房新社)『MAGMA』(赤々舎)、『COLPOESNE』 (UTRECHT) 『berlin』(月曜社)、『 Gift /献上』(DHR Geist)、『 wooden veil 』(dekorder)がある。東京ベルリン在住。www.hanayo.com


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       写真/沢渡朔